「高砂の隠酒、緑と青でどう違うの?」
「せっかく蔵で買うなら、外したくない」
隠酒は、蔵でしか買えない数量限定の生原酒です。家に帰ってから選び間違いに気づいても、ネットで買い直せません。
筆者は蔵で試飲してから2本とも買い、家で1本ずつ飲んで比べました。2本を飲んで出した結論はこうです。
- 2本ともキレがあり後味すっきり。どちらを選んでも外しにくいお酒です
- キリッとした辛口目が好きなら、緑(黒いラベルに緑の文字)が合います
- 香りが立って飲みやすいほうがよければ青。妻はこちらを気に入っていました
- 日本酒度は緑-1・青+5ですが、飲むと緑のほうが辛口に感じました
- 蔵の店で試飲してから買えるので、迷ったら2本とも味見して選べます
高砂 隠酒を緑と青で飲み比べた感想|キリッとした緑、香りの青
2本とも、キレがあって後味のすっきりしたお酒でした。違いをあえて言えば、緑は辛口目、青は香りが立って飲みやすい1本です。


正直に言うと、2本の違いは大きくありません。筆者は飲んだあと「正直、味の違いはあんまり分かってない」と感じたほどです。
2本とも冷蔵庫で冷やし、別の日に1本ずつ開けて、その日のうちに飲みきりました。合わせたのは、煮付けやブリの照り焼きです。
緑は辛口目で、キリッとした味
緑は、2本のうち辛口目に感じた1本です。精米歩合50%の純米大吟醸で、ラベルには日本酒度-1とあります。
香りはほどよく、口に入れるとキリッとしています。後味はすっきりで、煮付けやブリの照り焼きにもよく合いました。
青は香りが立って、飲みやすい
青は、香りが緑より強く感じられた1本です。純米吟醸で、ラベルの日本酒度は+5です。
数字では辛口寄りのはずなのに、筆者には飲みやすく感じました。後味がすっきりしているのは、緑と同じです。
2本の評価
| 項目 | 目盛り |
|---|---|
| 甘さと辛さ | 甘口 ○○○●○ 辛口 |
| 香り | 控えめ ○○●○○ 華やか |
| 癖 | すっきり ●○○○○ 強い |
| 項目 | 目盛り |
|---|---|
| 甘さと辛さ | 甘口 ○○○●○ 辛口 |
| 香り | 控えめ ○○○●○ 華やか |
| 癖 | すっきり ●○○○○ 強い |
筆者の感じ方です。冷やす温度でも変わります。
| 緑 | 青 | |
|---|---|---|
| 料理との合わせやすさ | よく合った(煮付け・ブリの照り焼き) | よく合った(煮付け・ブリの照り焼き) |
| 値段に見合うか | 評価していない | 評価していない |
※甘さと辛さは2本とも同じ位置にしましたが、比べると緑のほうが辛口目でした。値段は正確な金額を覚えていないため、評価していません。
夫婦で好みが分かれた
筆者はキリッとした酒が好きで、辛口目の緑も、飲みやすい青も、どちらもおいしく飲めました。
妻は「飲みやすくて美味しい!」と言い、同じ蔵で買った夏純吟も含めた3本のなかで「青が一番好きかも!」と言っていました。
辛口目が好きなら緑、香りと飲みやすさを取るなら青。好みがはっきりしない人ほど、蔵の店で2本とも試飲してから決めると迷わずに済みます。
高砂 隠酒とは?蔵でしか買えない富士高砂酒造の生原酒
高砂 隠酒(かくしざけ)は、静岡県富士宮市の富士高砂酒造が造る、数量限定の日本酒です。蔵は富士山本宮浅間大社のすぐ西側にあります。
表ラベルには、杜氏の小野浩二さんの言葉が書かれています。蔵まで足を運んだ人に、しぼりたての感動を伝えるために用意したお酒だそうです。「蔵でしか味わえない高砂」とも書かれています。
2本とも「生原酒」です。生原酒は、加熱も水での割り水もしていない、しぼったままに近いお酒を指します。ラベルには要冷蔵と書かれていて、仕込み水は富士山の伏流水です。
2本のスペック(ラベルの表示)
| 緑 | 青 | |
|---|---|---|
| 酒の種類 | 純米大吟醸 生原酒 | 純米吟醸 生原酒 |
| 使用米 | 雄町100% | ラベルに記載なし |
| 精米歩合 | 50% | 60% |
| アルコール分 | 16度 | 17度 |
| 日本酒度 | -1 | +5 |
| 容量 | 720ml | 720ml |
| 製造年月 | 2026年9月 | 2026年9月 |
| 保存 | 要冷蔵 | 要冷蔵 |
| 価格 | 2,000円前後(筆者の記憶) | 2,000円前後(筆者の記憶) |
※価格は、蔵で買ったときの筆者の記憶です。隠酒は公式サイトの商品一覧に載っていないため、正確な金額は確かめられていません。
精米歩合は、米を削って残した割合です。数字が小さいほど米を多く削っていて、緑のほうが米を多く削って造られています。
日本酒度は、日本酒の甘い・辛いの目安になる数字です。プラスが大きいほど辛口、マイナスが大きいほど甘口とされています。
日本酒度と味の印象が逆だった|数字だけで選ぶと外れる
数字だけで見れば、日本酒度+5の青が辛口で、-1の緑は甘口寄りのはずです。ところが筆者は、緑のほうを辛口目に感じました。

青は辛口寄りの数字なのに、筆者には飲みやすく感じています。2本を同じ日に並べたのではなく、別の日に1本ずつ飲んで比べた印象です。
ラベルに酸度(酸の量)の表示はありません。筆者は、辛さの感じ方は日本酒度だけでなく、酸の量にも左右されるのではないかと推測しています。
日本酒度は、あくまで目安の数字です。ラベルの数字で辛口を選んだつもりでも、飲むと印象が違うことがあります。隠酒は蔵の店で試飲できるので、数字より自分の舌で確かめるほうが確実です。
おいしく飲めた飲み方|冷蔵庫で冷やして和食と合わせる
筆者は2本とも冷蔵庫で冷やし、煮付けやブリの照り焼きと合わせて飲みました。要冷蔵のお酒なので、特別な道具がなくても、家の冷蔵庫で冷やせば十分おいしく飲めます。
煮付けやブリの照り焼きによく合った
2本とも、煮付けやブリの照り焼きによく合いました。筆者は「日本食にめちゃくちゃ合う」と感じています。
開けたら、その日のうちに飲みきった
生原酒なので、筆者は開けた日に1本を飲みきりました。
ただ、飲み終えてから「もうちょっとゆっくり飲めたらよかった」とも思っています。開けるなら、720mlを1日で飲みきれる人数がそろう日にすると、急がずに楽しめます。
良かった点3つと、買う前に知っておきたい点3つ
良かった点は、後味のすっきりした飲みやすさ、和食との相性、試飲してから買えることの3つです。知っておきたい点は、買える場所・持ち帰り方・飲むペースの3つで、どれも先にわかっていれば困りません。
良かった点3つ
- 2本ともキレがあり、後味もすっきりしていて、日本酒に慣れていなくても飲みやすい
- 煮付けやブリの照り焼きなど、家の和食によく合う
- 蔵の店で試飲してから、緑と青のどちらにするか決められる
買う前に知っておきたい点3つ
- 蔵でしか買えない数量限定のお酒で、ネットでは買い直せない
- 要冷蔵なので、持ち帰りに保冷が要る。筆者が行ったときは、店で保冷剤などをもらえた
- 生原酒なので、筆者は開けた日に飲みきった。ゆっくり飲みたい人は、開ける日を選ぶ
隠酒が買える場所|富士高砂酒造の店で試飲してから買える
隠酒は、富士高砂酒造の店で買えます。筆者は予約なしで店に入り、無料の試飲で味を確かめてから2本とも買いました。

試飲はカウンターに並んでいるお酒が基本で、筆者は5種類ほどを試飲しています。ほかにも気になるお酒を伝えると、試飲させてくれました。
隠酒は要冷蔵ですが、筆者が行ったときは店で保冷剤などをもらえたので、家まで持ち帰れました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 静岡県富士宮市宝町9-25(富士山本宮浅間大社のすぐ西側) |
| 店の営業時間 | 平日9時〜17時、土日祝10時〜17時30分 |
| 休み | 1月1日・2日 |
| 予約 | 店での試飲と買い物はいらない(筆者の体験) |
| 駐車場 | 店の横と、店から離れた場所の2か所(筆者の体験) |
| 電車 | JR身延線の西富士宮駅から約520m、歩いて7〜10分ほど |
※営業時間と休みは、富士宮市観光協会の案内で確認しています(2026年10月時点)。ゴールデンウィークや蔵開きの前後は時間が変わることがあるため、出かける前に公式サイトの「お知らせ」を見ておくと安心です。
運転する人は試飲できないので、車なら運転しない人が試飲します。蔵の中の見学もできますが、こちらは電話での予約が必要です(無料・約45分)。
お酒が苦手な人へのお土産なら、同じ店で買える「高砂 ヨーグルト酒」もあります。筆者の母が買い、「ほんとにごくごく飲める美味しいヨーグルトみたい」と話していました。
緑が向いている人・青が向いている人
キリッとした辛口目が好きなら緑、香りと飲みやすさを取るなら青が向いています。迷ったら、蔵の店で2本とも試飲して決めるのがいちばんです。
緑が向いている人
- キリッとした辛口目の日本酒が好きな人
- 米を多く削った純米大吟醸を飲んでみたい人
青が向いている人
- 日本酒の香りを楽しみたい人
- 日本酒に慣れていなくて、飲みやすさを大事にしたい人
筆者は、辛口目の日本酒が好きな人に隠酒をすすめたいと考えています。好みが決めきれないなら、2本とも買って飲み比べるのも1つの楽しみ方です。
高砂 隠酒のよくある質問
まとめ:高砂 隠酒は、試飲して緑か青かを選べる蔵限定の生原酒
高砂 隠酒を選ぶときは、次の3つを押さえておけば迷いません。
- 2本ともキレがあり、後味もすっきりしていて、和食によく合う
- 辛口目が好きなら緑、香りと飲みやすさを取るなら青
- 蔵の店で無料の試飲をしてから選べる
日本酒度は緑-1・青+5で、数字では青が辛口のはずです。それでも筆者は、飲んでみて緑のほうを辛口目に感じました。
筆者の記憶で1本2,000円前後の蔵限定酒だからこそ、ラベルの数字より自分の舌で選ぶ価値があります。富士宮に行ったら、2本とも試飲して好みの1本を選ぶのがいちばんの近道です。