「川口納豆って、本当に納豆の味がするの?」
「名前はおもしろいけど、おいしいのかな」
酒屋で見かけて、手に取るか迷っていませんか。
川口納豆は、宮城県の金の井酒造が秋に出すひやおろしです。年に1回しか出ないので、気になったまま見送ると次は1年後になります。
筆者はいただきもので1本を飲み、料理と合わせたときと、お酒だけで飲んだときの違いまで確かめました。飲んで出した結論はこうです。
- 名前は納豆ですが、味は納豆ではなく日本酒そのものでした
- 癖ははっきり強く、辛口寄りで味が濃いお酒です
- お酒だけだと、すっきり派の筆者には癖が先に立つ味でした
- 手巻き寿司や唐揚げと一緒だと、無理なく飲めました
- 食事に合わせる1本を探している人に向いています
川口納豆は納豆の味がする?飲んでわかったこと
先に答えると、納豆の味はしませんでした。名前で身構えていた人も、その点は気にせず飲めます。

そのかわり、癖ははっきり強く感じました。筆者は飲んだ日に「かなり癖の強い日本酒。正直、個人的にはそんなにおいしくなかった」と書き残しています。
名前が気になって買うなら、「納豆っぽいかどうか」より、「癖の強い酒が自分に合うか」で選ぶほうが外しにくいです。
川口納豆とは?納豆屋さんの田んぼで育てた米で造ったお酒
川口納豆は、同じ宮城県栗原市にある納豆屋さん「川口納豆」と、金の井酒造が組んで造ったお酒です。米は、川口納豆が自分たちの田んぼで育てた美山錦を使っています(出典:SAKETIME 川口納豆、2026年10月時点)。
筆者が飲んだ1本の裏ラベルにも、原料米は「宮城県栗原市一迫嶋躰産 美山錦100%」とありました。銘柄名は、組んだ納豆屋さんの名前と同じです。原材料名は「米(国産)、米こうじ(国産米)」だけで、納豆は使われていません。
※同じページには、年に1回だけの限定品で、毎年すぐ売り切れる人気商品とも書かれています。
川口納豆の味の目盛りと評価|辛口寄りで、癖ははっきり強い
味の位置を、筆者が飲んだ感じ方で目盛りにしました。いちばん右に寄ったのは「癖」です。
| 項目 | 目盛り |
|---|---|
| 甘さと辛さ | 甘口 ○○○●○ 辛口 |
| 香り | 控えめ ○○●○○ 華やか |
| 癖 | すっきり ○○○○● 強い |
筆者の感じ方です。冷やす温度でも変わります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 料理との合わせやすさ | よく合った(手巻き寿司・サラダ・唐揚げ) |
| 値段に見合うか | 評価していない |
※いただきもので値段を知らないため、値段は評価していません。
辛さについて、筆者は「少し辛口+味が濃い気がした」と感じました。ラベルの日本酒度は+5で、数字のとおり辛口寄りです。
水を足していない原酒で、アルコール分は17度あります。香りは強くも弱くもなく、目盛りの真ん中です。

- 名前は納豆でも、納豆の味はしない
- 唐揚げなど料理と合わせると飲みやすい
- 納豆屋さんの田んぼの米で造る、年1回の限定品
- 癖ははっきり強く、好みが分かれる
- お酒だけだと癖が先に立つ
- 要冷蔵で、季節限定のため売り切れやすい
お酒だけだと癖が強い。料理と一緒なら飲めた
「おいしくなかった」と書いたのに、料理とは「よく合った」。矛盾して見えますが、筆者の中では両方とも本当です。
冷蔵庫で冷やして、手巻き寿司とサラダ、唐揚げと一緒に飲みました。お酒だけだと癖が先に来ますが、料理と一緒だと飲めた、というのが正直な感想です。
手巻き寿司・サラダ・唐揚げと合わせた
3品とも合いましたが、いちばん合うと感じたのは唐揚げでした。
何と合わせるか迷ったら、筆者は唐揚げをすすめます。
冷蔵庫で冷やして飲んだ
ラベルには「要冷蔵」とあります。筆者は特別な冷やし方はせず、冷蔵庫に入れておいたものを注いで飲みました。
川口納豆が合う人・合わない人
筆者は、自分ではもう一度買わないと決めました。キレのある、すっきりした日本酒が好みだからです。
同じ秋に飲んだお酒の中でも、すっきり系はおいしく感じ、癖の強いお酒は好みに合いませんでした。川口納豆は、筆者の好みとは反対側にある1本です。
合う人
- 食事と一緒に日本酒を飲む人
- 唐揚げなど、しっかりした味のおかずに合わせる1本を探している人
合わない人
- お酒だけで、すっきり飲みたい人
- 華やかな香りや、甘さを求めている人
すっきりした日本酒を探しているなら、筆者がおいしく飲めた高砂 隠酒の緑と青の飲み比べも参考になります。
川口納豆を買う前に知っておきたいこと
赤ラベルと黄色ラベルがある
川口納豆のひやおろしには、赤ラベルと黄色ラベルの2種類が売られています。筆者が飲んだのは赤ラベルで、米は美山錦です。
黄色ラベルは、米にササニシキを使っています。ひきわり納豆をモチーフにした黄色のラベルです(出典:伊勢五本店 オンラインショップの蔵元コメント、2026年10月時点)。筆者は黄色ラベルを飲んでいないので、この記事の感想は赤ラベルのものです。
筆者が飲んだ1本のスペック
| 項目 | ラベルの表示 |
|---|---|
| 種類 | 特別純米酒・原酒・ひやおろし |
| 蔵元 | 金の井酒造(宮城県栗原市) |
| 原料米 | 宮城県栗原市一迫嶋躰産 美山錦100% |
| 精米歩合 | 60% |
| アルコール分 | 17度 |
| 日本酒度 | +5 |
| 酸度 | 1.7 |
| 酵母 | 宮城酵母 |
| 容量 | 720ml |
| 製造年月 | 2026年9月 |
| 保存 | 要冷蔵 |

日本酒度は、数字がプラスに大きいほど辛口寄りになる目安です。原酒は、できあがったお酒に水を足していないもので、そのぶん味もアルコールも強くなります。
要冷蔵で、季節限定のひやおろし
ひやおろしは、春にできたお酒を夏のあいだ寝かせて、秋に出すお酒です。川口納豆は年に1回だけの限定品なので、見かけた年に買わないと次は翌年の秋になります。
ラベルに「要冷蔵」とあるので、買ったら冷蔵庫に入れます。
川口納豆のよくある質問
まとめ:川口納豆は、食事と一緒に飲む人に向いた癖の強い1本
川口納豆を買うか迷ったら、次の3つを押さえておけば外しません。
- 名前は納豆でも、納豆の味はしない
- 癖ははっきり強く、辛口寄りで味が濃い
- お酒だけより、唐揚げなどの料理と一緒のほうが飲みやすい
ラベルの日本酒度は+5、アルコール分は17度の原酒です。筆者には、お酒だけで飲むより、食事と一緒に飲むほうが合うお酒でした。
すっきり派の筆者は、自分では買いません。それでも、年に1回しか出ないこの1本を食卓に並べるなら、唐揚げを用意しておけば失敗は少ないです。